何気ない光景に思うこと
そういえば今日、本屋の後にスーパーにも寄ったのだけれど、間食用のスナック菓子などを見ていた時にどこからともなく「ママーーーッ!」という子供の叫び声。泣いてる風ではなくて、ただ迷子になったのかと不安になって上げた呼び声だったようだけど、案外近くにいたらしいママは「うるさいッ!」と、その5、6歳くらいの男の子に、負けないくらいの大きな声で怒鳴りつけていた。
怒られて可哀想になあなんて思って私はその光景を見ていた。
今日食べるお菓子を物色し終わりレジに行くと、例のママが先にレジを終え、出口の自動ドアを優雅に通り抜けて行った。その後ろから男の子、すごい勢いで私の横を走り抜け、ママが通った後の自動ドアに突っ込む。
ドアは閉まり始めていたため、男の子のすごい速さを感知できず挟まる、まではいかないけれど、男の子がドアにぶつかる形になった。ガツンと結構大きな、痛そうな音がした。
その後、男の子は器用にドアを通ってママのところま駆けていったけど、右の側頭部をしきりに抑えている。たんこぶでもできたんじゃないだろうか。しかしママ、「何やってるの!早く来なさい!」と怒鳴ったきり「大丈夫?」の一言もない。その子はママに気づいてもらいたくて小さな手をずっとぶつけた箇所に当てているのに。
そこで私は思った。申し訳ないが、私の母親があんな感じだったらすごく嫌だな、と。
せめて、「痛かったでしょ、今度は気を付けるんだよ。あんなに走ると危ないよ」とかそういう風に言われたい。
私が甘ちゃんなだけかもしれないけど。
そう思ってしまった一幕でした。