うつ病女の日常

「うつ」になって看護師休業中

「双極性障害スペクトラム」って知ってますか?

私は「うつ」の診断を受けました。

けれど後に「双極性障害スペクトラム」の疑いがあるとクリニックの先生に言われました。

うつ病」は最近広く知られるようになり、症状も理解されるようになってきたように思います。抑うつ、焦燥感、欲求の低下、食欲不振や不眠などの身体症状、うつ病に関しての書籍や映像化が多くの人の目に留められるようになり、どのような状態になる病気かが知られてきたように思います。

 

しかし、「双極性障害」というと聞いたことがない方が多いのではないのでしょうか。「躁うつ病」と言えば聞いたことがある方もいるかもしれません。気分が上がったり下がったりする病気です。

そして「スペクトラム」とは連続体という意味。よって「双極性障害スペクトラム」とは気分の浮き沈みが連続して現れる病気です。これは複雑で、気分、思考、行動の全て下がるのがうつ病だとすると、全部上がるのが躁病。どれかが上がって、どれかが下がっているのが双極性障害スペクトラムだそうです。

 

気分の浮き沈みなど通常の状態でもあるものですが、双極性障害の場合の浮き沈みは、言わば異常な範囲で起こります。それに振り回され、日常生活に支障をきたすので病気に位置付けられています。 

 

私の場合、最初は抗うつ剤のみを服薬していましたが、それから衝動買いがひどくなり、先生に相談したところスペクトラムの疑いを告げられました。抗うつ剤の影響で、躁の症状が強く出てきてしまったようでした。

 

 

 

 

私は、仕事中は笑顔で誰にでも優しく、という絵に描いたような看護師像を目指して働いてきました。相性の悪い医師にきつく当たられたり、先輩看護師に指導、指摘をされるときも馬鹿みたいにニコニコ。私に当たることで、私を傷つけたかもなどと相手が気を使わなければいいなと考えてひたすら愛想よく接してきました。今思えば、怒られてもニコニコとしているのは気持ち悪いなと思いますが、それが私の信条だったのです。それが段々と自分の中でストレスとなっていたことに、その時は気付きませんでした。しかし、何か言われる度、瞬間湯沸かし器のように頭に血が上るようになった。それも相手に手をあげたくなるくらい。帰宅しては、意味も分からず悲しくなって死にたくなって泣いてばかりいました。

そんな時期が2か月程続いて、友人の助言もあり、メンタルクリニックに行きました。専門の先生に話を聞いてもらい、適切な治療を受け、現在症状は少しずつよくなっていると感じています。ライフイベントなどの際に、揺さぶられることはありますが、前ほどではなくなりました。

このようなことを長々と書くのは、辛い頃を思い出し嫌な気分になったりもしますが、同じような症状で苦しんでいる方と気持ちを共有したい、一緒に乗り越えていきたいと思ったからです。

まだまだ認知度の低い病気ですし、理解を得られ難いところもありますが、絶対に良くなります。そう信じています。

 

このような病気は、まじめな人、諦めない人、頑張りすぎる人がなりやすいそうです。そんなのあんまりだ、と私なんかは思いましたが、ストレスを溜めてしまう人ということですよね。私も息抜きは苦手だったかもしれません。

だから、気ままに生きようと思いました。

手を抜くという意味ではなく、一生懸命息抜きをしながら生きていこうと。

 

どうか同じような障害を抱える方が生きやすい世の中になりますように。

沢山の人にこの病気のことを理解してもらえますように。

心からそう願っています。

 

 

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