うつ病女の日常

「うつ」になって看護師休業中

ゆっくり生きる

現在自宅療養のため実家に帰省し、毎日をだらだらと過ごしているため今までのことを忘れないようにブログを書きます。

 

今年1月20日にメンタルクリニックを受診し、「うつ」との診断を受けた。

職場でのイライラ、気分の落ち込み、希死念慮、集中力の低下、食欲不振、寝つきの悪さなどの症状があった。

特にイライラが酷くて、職場の先輩や医師に何か指導をされる度、導火線なんかない爆弾に火がつく感じだった。頭に血が上って、相手を殴ってしまいそうになるのをぐっと堪える。ぼーっとしてそれしか考えられなくなる。

声を掛けたら怒られる、迷惑になると思えて、患者の状態報告や質問が疎かになる。

職場では愛嬌のある馬鹿のふりをしてニコニコしていたため、帰宅してからの疲労が半端じゃなく、一人でしくしく泣いてみたり食欲が無くてご飯が食べられなかったり死んだら仕事に行かなくてもいいな、なんて考えたりしていた。元々寝つきが悪かったのが益々悪くなり、深夜まで起きて朝方にやっと眠れて、嫌々仕事に行く日々を送っていた。

 

そんなときに久々に連絡を取った友達に、「一回きりでもいいから試しに精神科に行ってみたら?ちょっとは楽になるかもよ」と言われ、それもそうだなと安易に受診を決めた。一般的に敬遠されがちな科かもしれないが、看護師という職業柄、精神科でも何でもあまり抵抗はなかった。

クリニックの先生は茶髪でメタボで端々が黄ばんでいるような着古した感じの白衣を着た眼鏡のおじさんだった。第一印象で正直、合わないかもしれないと感じた。ただ話す声はゆったりと落ち着いていて、圧迫感がなく、相談しやすそうな人だとも思った。

まず状況を詳しく聞かれた。自分で話しているうちに、こんなただの甘えを語るためにここに来るべきじゃなかったんじゃないか、場違いなんじゃないか、先生もこんなことで何で来たんだと呆れているんじゃないかと考え始めていたがとりあえず最後まで話した。

そして診断を受けた。

「うつ」だと言われて、まさか自分が、という気持ちと、自分は場違いではなかったんだという謎の安堵感が湧き上がってきた。

投薬治療に加え自宅療養を進められたが、そのときは仕事を休むのが怖くて、薬を飲みながら続けてみることにした。でもその職場は自分には合わないかもしれない、だからこうなったのかもしれない、と先生に訴えてもみた。「そうですね、辞めたほうがいいかもしれません」と言われたくて。慣れた職場を離れるのは勇気が要るけど、その職場に苦しめ続けられるのはもっと辛かった。だから他人から賛同を得たかった。でも先生は「今は思考力や判断力が低下しているから、合うとか合わないとか、辞めるとか、そういう判断はしないほうがいい」と返答した。

「そういう難しいことは、ちゃんと治療してよくなったら考えればいい」

言われて、単純にそうだなと思った。

今頭が鈍ってるけど、よくなって症状が治まったら、こんな嫌だ嫌だばかりじゃなくなるかもしれないし、今の職場で仕事を続けることができるかもしれない。辞めることばかり考えていた私には、「考えを先送りにする」というのは何故だか斬新に感じた。

そして抗うつ剤を一つ出された。

飲んでいればよくなると信じて、処方された2週間分を飲み続けたが症状はあまりよくならなかった。

その間に病棟の師長にも相談したが、無理しないでいいから職場にこいと言われた。結果、頑張りに頑張って働きに行き、次の受診のときには薬が増え、2月の半ばから1ヶ月自宅療養となり、それでも職場に出て行けず5月まで病欠となった。

 

そして現在に至るという経緯である。

先生の言葉通り、私は「難しいこと」は考えずに生きているので、最近は少し気持ちが楽な状態ではあるし、症状も薬のお陰で落ち着いている。ただ、まだ病棟には行けない。足が向かない。いや、行く必要もないのだけれど。

 

これから先どうなっていくのか、漠然とした不安は拭えない。

海の底に沈んで、身を守っているような状態に思える。

沈んで沈んで、でも浮上したいような、このまま生温かい場所でふわふわ漂っていたような、そんな感じ。

でも焦っても良くならないからゆっくりと、それを意識して過ごしてる。

 

 

 

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